ついに登場!「髪の毛の絡まない」ロボット掃除機の完成系、Eufy X10 Pro Omni

Eufy X10 Pro Omni

Anker

Eufy

Eufy X10 Pro Omni

本記事は海外情報をもとにしたスペック情報が主になります。
発売された製品でのレビューはこちらからご確認ください。

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「Eufy X10 Pro Omni」をレビュー!とりあえずコレ買っておけば間違いなしの良コスパなロボット掃除機 | on... Ankerグループの「Eufy」から発売の最新ロボット掃除機「Eufy X10 Pro Omni」をレビュー!筆者的、これ買っておけば間違いないコスパの良い最上位モデルです!

出典:Eufy公式サイト(US)
記事内画像はEufy公式サイト(US)およびAnkerJapan公式サイトより引用

本メディアにおいて、2023年で一番人気のあったロボット掃除機は「Eufy Clean X8 Pro with Self-Empty Station(以下、X8 Pro)」だったそうだ。
X8 Proは筆者の知る限りにおいて初めて直接的な毛絡み除去機能を搭載したロボット掃除機で、書いた本人としては嬉しい限りだが、世の中のみなさんが如何に”髪の毛の絡まり”に悩まされているかがよくわかることだろう。

とはいえX8 Proは昨今のハイエンドモデルと比較すると、障害物回避ができなかったり、水拭き性能全般が低かったりと少し物足りない性能をしていた。水拭きも可能な2-in-1モデルとしては標準的な価格帯だったため仕方がないが、筆者が購入に至らなかった最大の理由もここにある。

そのため筆者はAnker社のプレス発表会で毛絡み除去機能が今後のモデルに搭載される可能性はあるか?と質問をしたわけだが、ついにその思いが届いたようだ。
筆者と同じようにX8 Proでは満足できなかった人に朗報、ついに髪の毛の絡まない掃除機が完成系へと進化して帰ってきた。

今回紹介するのは、Anker社のスマートホームブランド、Eufyから海外で発売されるロボット掃除機「Eufy X10 Pro Omni」だ。価格は海外価格で$799.99とのこと。
最大の特徴はX8 Proで好評だった毛絡み除去機能を搭載し、尚且つ障害物回避や優れた水拭き性能を有する点。もちろんゴミ収集やモップ洗浄・モップ乾燥まで行うステーション付き。まさに筆者が物足りなかった部分を進化させて登場したのだ。そして驚異の約$800という価格。
本記事で、ロボット掃除機の完成系とも言えるその特徴を余す所なくお伝えしていこう。

ちなみに、Eufy X10 Pro Omniは先日ラスベガスで開催された世界中のテクノロジーが集まる展示会「CES(Consumer Electronics Show)」で披露されていたようで、海外では2/20に発売を予定している製品だ。日本向けにはまだ情報が出ていないものの、今回も前回のX8 Proの時と同様に、海外情報を元に筆者の自由な翻訳と勝手な解釈でお届けすることを先にお伝えしておこう。 とはいえもちろん安心して欲しい。日本でも発売をするようで、AnkerJapan公式サイトではすでにヘルプページが立ち上がっている。(執筆当時)

Eufy X10 Pro Omniは執筆現在で日本でも取り扱う可能性が高い
https://www.ankerjapan.com/blogs/faq/eufy-x10-pro-omniより引用
目次

X8 Proの毛絡み除去を引き継いだ、髪の毛の絡まないロボット掃除機X10 Pro Omni

早速詳細を見ていきたいが、まずはAnker独自の毛絡み除去機能が搭載され、髪の毛が絡まないという点。

その仕組みはなんとも特徴的で、通常であれば同じ向きにのみ回転するメインブラシが、逆回転しつつ専用のクシで絡まった毛をほぐす仕組みになっている。

上記動画や公式サイトの説明を見る限りX8 Proと同じものが搭載されているようで、クシ部分の名称も「Pro-Detangle Comb™」と同じだったため、効果としても同様のレベルが期待できそうだ。 なお、X8 Proの説明になってしまうが、毛がらみ除去率としてもかなり優秀なのがわかるだろう。

Eufy X8 Proの毛がらみ除去率
※Anker調べによると、一般家庭で1日に落ちると想定される髪の毛の量(重さ0.3g、長さ20〜30cm)を7回連続で吸引・ゴミ収集(セルフクリーニングを含む)をした場合の調査結果。数値は目安であり、使用環境により異なるとのこと。

これを待っていた!X10 Pro Omniは吸引力8000Paで障害物回避も!

次にロボット掃除機のメイン機能とも言えるごみ収集に関して。

X10 Pro Omniではeufy史上最も強力な8000Paの吸引力を誇る。今回比較としてよく登場するX8 Proは4000Paのタービンを2つ搭載した疑似的な8000Paだったが、X10 Pro Omniではおそらくシングルタービンでそれを実現している。

競合メーカーの日本未上陸最新機種では10000Paというモデルも出始めているが、正直8000Paは十分すぎるクラス。日本に上陸しているフラッグシップのような最上位機種でも、有名メーカーで8000Paが最強水準なのだ。ここまで来ると、仮にゴミが残っていたとしても吸引力の問題ではなく、ブラシやかき出す力の方に問題があるだろう。

Eufy X10 Pro Omniは障害物回避をしながら8000Paの吸引力
CES当時の海外情報を探っていると、X10 Pro Omniに対して4000Pa ×2と書かれたボディの画像がよく出てくるが、おそらくX8 Proのものと思われる。ボディの形もX10 Pro Omniとは異なるため、勘違いのないよう気をつけてもらいたい。本機はおそらくシングルタービンだ。

また、筆者的にかなり嬉しいのが、障害物回避が備わった点。

名称から判断するに「Eufy Clean X9 Pro with Auto-Clean Station(以下、X9 Pro)」で始めて搭載された障害物回避と同様のシステムのようで、そのアルゴリズムには自動運転にも使われるものを、730日も開発に費やして搭載したとのこと。検出対象としても100種を超えるとのことなので、こちらも早く実機で試したい所だ。これさえあれば、寝る前に床のケーブルをチェックする日々ともおさらばできるだろう。

まるで最上位機種!1kg加圧・モップ洗浄・モップ乾燥を搭載したX10 Pro Omni

X8 Proと比較してかなりの進化が見られるのが、水拭き周りの充実度。

X8 Proではクロスタイプによる加圧のない単純な水拭きだったが、X10 Pro Omniではモップが回転し、1kgの加圧をしながら水拭きをしてくれる。

スペックや形状を見る限りベースはX9 Proで搭載されていた水拭き機能のようだが、名称が「MopMaster™」から「MopMaster™ 2.0」へと変わっていたため、改良が施されているようだ。明言されていなかったため何がどう変わったか正確な情報がないものの、おそらく挙動面が進化したと思われる。
X10 Pro OmniやX9 Proに搭載された水拭きモップは、大きさの観点から本体中央部分しか水拭きができないのだが、2.0に進化して壁際もカバーするようになったようだ。しれっと紹介されていた情報なのだが、地味にすごいことのように感じる。壁際で回転運動をさせれば当然接触のリスクも増えるわけで、その辺りの完成度は実機の様子を見てみたい所。

Eufy X10 Pro OmniのMopMaster™ 2.0は、壁際まで水拭きする

ちなみに、加圧されることで最長24時間放置してしまったコーヒーも簡単に拭き取れるようだ。それぞれの環境で試してみないと詳しいことはわからないが、長時間放置しない限りX10 Proの1台だけで床掃除が完結できてしまうのは良い意味で末恐ろしい。

Eufy X10 Pro Omniの水拭きは、24時間放置してしまったコーヒーも簡単に拭き取れる

また忘れてはいけない点として、2-in-1モデルの最上位機種では当たり前になりつつある、モップリフトも搭載。X10 Pro Omniは吸引力や髪の毛が絡みにくい特徴からカーペットでの使用も当然視野に入るわけだが、水拭き状態でも12mmモップが持ち上がるため、効率よく水拭きが可能。

Eufy X10 Pro Omniの水拭きモップは12mmもモップリフト

その上で、モップの洗浄・モップ乾燥までステーションに帰れば全自動で行うのだ。 乾燥に関しては45℃の温風で行い、洗浄・乾燥で使用するステーションのベース部分は取り外しも可能とのこと。昨今の最上位機種でスタンダードになりつつある機能も、もちろん搭載している。

驚くべき安さ、全て全自動なのに$799と最上位機種の半額!

ここまで紹介してきた盛りだくさんの機能だが、驚くべきはその安さだ。
改めてにはなるが、8000Paという吸引力や、1kgの加圧をする水拭き、さらには「ゴミ収集・モップ洗浄・モップ乾燥・水補給」を全て全自動で行うステーションがついている点から、昨今の最上位機種とほぼ同様の性能をしていることは理解いただけたかと思う。

Eufy X10 Pro Omniは「ゴミ収集・モップ洗浄・モップ乾燥・水補給」を全て全自動で行う

そんなX10 Pro Omniの価格は、なんと$799.99という破格の値段をしている。現在のレート(執筆時149円台)に換算すれば、日本円でおおよそ12万となる価格なのだが、競合他社の最上位モデルが日本円で優に20万を超える昨今において、このスペックで半額に収まるのはかなりの好条件。

そして、Ankerと言えばAmazonをはじめとする通販サイトで大きく値下げをするのも忘れてはいけない。現に海外の公式サイトで行われている先行予約特典として、$200値引きのキャンペーンが実施されており、約9万円で買えてしまうのだ。

円安の影響で日本の発売価格は読めないものの、出費はできるだけ抑えたいもの。
筆者の所感ではあるがAmazonセールなどでロボット掃除機の価格を追っていると、値引き率としては30%(最新機種)〜50%(型落ち機種)がいい所。元値20万の30%〜50%だとかなり差があるためタイミングに悩むと思うが、10万の30%〜50%となれば早いタイミングでも手が伸ばしやすいかと思う。ここが、筆者がX10 Pro Omniを押す最大のメリットだ。(その上で他社にはない、髪の毛が絡まない特徴すらある)

筆者的総評「X10 Proは髪の毛が絡まない上で、総合力の高いロボット掃除機」

海外の公式サイトを見る限り、総合力で勝負を仕掛けてきた印象のX10 Proだが、個人的には「髪の毛が絡まない上で、総合力の高いロボット掃除機」だとお伝えしたい。

ロボット掃除機を使ったことがない方には実感が湧かないだろうが、全自動で掃除をしてくれるロンボット掃除機は、メンテナンスも手を抜きがちだ。そうなると、かなり厄介なのが”髪の毛が絡むこと”なのである。その最大の特徴がありつつ、水拭き性能もかなり高く、尚且つかなり安い。 ロボット掃除機の完成系とも言えるその性能から、筆者がX10 Pro Omniをおすすめする理由が、よくわかったかと思う。あえて言おう、何を買っていいかわからないなら、とりあえずX10 Pro Omniを買っておけば後悔はしないだろう。(あくまでスペック段階だが…)

余談だが2023年11月に開催されたプレス発表会では「Eufy Clean X10 with Omni Station」という名称で発表されていた本機。当時はX8 Proが発表されたばかりとあって毛絡み除去機能を搭載するかは明言されず期待度はそれほど高くなかったのだが、蓋を開けてみればX9 ProとX8 Proの優れた特徴を合体させたような機種に仕上がっていた。

11月段階では2024年春の発売を予定しているとのことだったので、予定通りであれば日本上陸まであと少し。
髪の毛の絡みに嫌気がさしているロボット掃除機ユーザーの方、春まで粘ってみるのもアリかもしれない。

製品詳細

製品名:X10 Pro Omni
発売日:2024年2月20日(火)※現地時間
参考価格:$799.99
製品ページ:https://www.eufy.com/appliance-x10-omni

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