大々的にカメラ性能に特化したスマートフォンである「Xiaomi 15 Ultra」。筆者も買おうか悩んでいたが、手持ちしやすいサイズ感の方が好きなのでXiaomi 15を選んだ。Xiaomi 15でもカメラ性能が高く、それでいて絶妙にコンパクトなサイズ感も気に入っている。
とはいえカメラ性能に特化したXiaomi 15 Ultraとどれくらい違いがあるのか、実際に使ってみないと分からないものだ。そんな中、メーカー様からXiaomi 15 Ultraの実機をレンタルさせていただく機会を得たので、静止画撮影の性能を比較していこう。
製品概要

Xiaomi
スマートフォン
Xiaomi 15 Ultra

製品名:Xiaomi 15 Ultra
価格:179,800円(税込)
カラー:シルバークローム、ブラック、ホワイト
製品ページ:https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-15-ultra/
どちらの機種でも満足度の高い写真を撮れる
Xiaomi 15とXiaomi 15 Ultraは「Leicaバイブラント」と「Leicaオーセンティック」、2つのモードどちらかを選んで撮影できる。ざっくり言うとSNS映えしやすい鮮やかな味付けのLeicaバイブラント、自然な色合いのLeicaオーセンティックという違いだ。
筆者はLeicaオーセンティックの方が好きなので、本記事の写真はLeicaオーセンティックモードで比較する。
まずメインカメラ(焦点距離23mm相当)について、画素数はどちらも5000万画素。イメージセンサーはUltraが1インチ、15は1/1.31インチの違い。つまりXiaomi 15 Ultraの方が暗所に強く、繊細な描写が可能。
ただ素人目で見ると、そこまで大きな違いは感じづらい。よくよく見るとXiaomi 15 Ultraの方が明るさを感じられ、柔らかい印象があるような。ちなみにEV(露出補正)はフラットに設定している。


次は超広角(14mm相当の焦点距離)について。こちらの違いはほとんどないというか、見つけるのが難しい。


であれば望遠撮影はどうだろう。ここからスペックに違いが生まれ、Xiaomi 15 Ultraは70mm、Xiaomi 15は60mmの焦点距離になる。
見比べると、Xiaomi 15の方が明るすぎるか?Xiaomi 15 Ultraは建物が暗く写っているが、コントラストが効いているためリアルな雰囲気は感じられるだろう。


また別の写真でも、Xiaomi 15 Ultraの方が明暗はハッキリしている。暗い部分はちゃんと暗いまま、言わば繊細な描写が得意な印象。とはいえ細かいことを気にしなければ、Xiaomi 15でも特に不満は感じられない。


望遠撮影はXiaomi 15 Ultraの方が優秀すぎる
筆者が普段使う焦点距離だと、正直のところXiaomi 15でも遜色ない性能に感じる。しかしXiaomi 15になくて、Xiaomi 15 Ultraにあるのが超望遠レンズだ。
100mm相当の焦点距離で2億画素の撮影が可能と、驚異的なスペックを誇る。さらにXiaomi 15のデジタルズームは60倍が限界だが、Xiaomi 15 Ultraは120倍に対応。実際に比べてみても、Xiaomi 15 Ultraの方が鮮明かつ違和感も少ない。


では120倍ズームで撮影してみるとどうなるのか。等倍で撮った写真の中央に建物があるので、それを被写体としてズームしていこう。

超望遠レンズで撮った場合がこちら。文字がきめ細やかに表現されており、ノイズ感も非常に少ないのが分かる。

そして120倍ズームで撮った写真。スマートフォンのズーム撮影でここまで綺麗に撮れるのかと驚いてしまった。デジタル加工は違和感を感じやすいものだが、限りなく自然に近いように見える。
ただし撮影時はブレまくるので、三脚などで固定しておくと楽だ。

流石にXiaomi 15 Ultraの望遠性能が圧倒的だったので、ズーム撮影を多用する人に向いているだろう。
カメラに特化させるならXiaomi 15 Ultra一択だと思う
ズーム撮影以外にも、Xiaomi 15 Ultraの良さを感じられるモードもあった。
例えばポートレートモードでは、Xiaomi 15 Ultraの方が自然なボケ感を演出できている。それに焦点距離の幅が広いため、多様な撮影ができるのもメリット。
ただ何故か今回撮った写真だと、Xiaomi 15 Ultraの方は暖色寄りな写りになってしまったが。


またクイックショットも、Xiaomi 15 Ultraの方が焦点距離の選択肢と、被写界深度の調整も細かくできる。


画面を比較してみても、Xiaomi 15 Ultraは90mmと135mmといった焦点距離で撮影可能。

それだけでなくマニュアルフォーカスで細かく被写界深度を調整できるため、ピントズレが起こりにくい。Xiaomi 15はこの調整ができないため、正直ファストショットは使いづらいと感じていた。
まあストリートスナップをする機会がなければ、ほとんどファストショットを使うことはないかもしれない。

まとめると、撮影に特化させた使い方をするなら、Xiaomi 15 Ultraを選んだ方がいいだろう。
とはいえ筆者はそこまでズーム撮影をしないし、ちゃんとした撮影はミラーレス一眼カメラを使っている。なのでサブカメラとして使うならXiaomi 15でも十分に感じた。
それにXiaomi 15 Ultraは6.73インチの大画面で、重さは229g。手持ちした時の重さは、Xiaomi 15と比べても明らかに重たい。普段使いするスマートフォンとしては、いささか大きすぎるかも。
なのでコンパクトなサイズ感が好きで、そこそこ高性能なカメラで撮影したいならXiaomi 15が最適だろう。あるいは大きいスマートフォンに抵抗がなく、こだわった撮影をしたい人はXiaomi 15 Ultraがおすすめだ。


ギャラリー























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