2025年4月からApple Intelligenceの日本版がサービス開始し、AppleデバイスでもAI機能を使えるようになった。iPadはMチップ搭載モデルなら対応しているが、iPad miniの最新モデルであるA17 ProでもApple Intelligenceを利用できる。
iPad mini 第6世代ユーザーにとっては気になる機能だと思うし、買い替えを検討する要素にもなるだろう。そこで実際にiPad mini A17 Proを使っている筆者が、Apple IntelligenceのためにA17 Proモデルを買うべきか検証してみる。
製品概要

Apple
タブレット
iPad mini(A17 Pro)
8.3インチ

製品名:iPad mini A17 Pro
価格:78,800円(税込)
カラー:ブルー、パープル、スペースグレイ、スターライト
製品ページ:https://www.apple.com/jp/ipad-mini/
AI目当てでA17 Proを買う必要性は少ないと思う
iPad mini 第6世代からA17 Proへと乗り換えた筆者だが、Apple Intelligenceに魅力を感じないなら第6世代から乗り換えなくてもいいと思う。
というのも、Apple Intelligenceの機能を使う場面が少ないからだ。そもそもiPadでメモアプリ、メールアプリを滅多に使わない人や、ChatGPTをあまり使っていない人には馴染みづらいだろう。
まずiPadのApple Intelligenceで使える機能は下記になる。
- オリジナル画像の作成
- SiriでChatGPTを使える
- ChatGPTによるテキスト生成
- 通知の優先順位
- Webページの要約
- 写真で不要な被写体を削除
- メールやメッセージで返信の作成
- 録音の文字起こし
参考:https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipade5045bb1/ipados
今後のアップデートで機能が増える可能性はあるが、今のところこんな感じだ。
確かに便利な機能が多いのだが、Apple Intelligenceじゃなくても使える機能がほとんど。例えばテキスト生成や要約はChatGPTでも可能。文字起こしも似たようなツールは他にある。
とはいえメールやメッセージの返信文を作成する機能については、日常的に使う人なら快適に感じるかも。


しかし上記の機能はiPadで通知をチェックしないし、メッセージ返信もしない。どちらかと言えば、コンテンツ消費で使いたい人にとって重要ではないはず。
ともあれ性能や機能含めた快適性においては、A17 Proを選んでおけば間違いない。しかし価格の安さを重視したいユーザーなら、第6世代を選ぶのがおすすめだ。
現時点で筆者が便利に感じるApple Intelligenceの機能
ChatGPTでテキスト生成
Webライターとしては、この機能は地味に役立つ。なにしろメモアプリを開いたままChatGPTにアクセスできるため、手っ取り早くテキスト生成ができる。いちいちChatGPTを開かなくていいのはメリットだ。

それにメモしたテキストの要約や整理まで可能なので、文章を見やすくできるのもありがたい。ただし上記の機能は純正のメモアプリでしか対応していない点に注意。
Web記事の要約
正直言うとそこまで使っていない。記事はじっくり読む派だからだ。
とはいえざっくり情報収集をしたいとき、記事の要約機能は役に立つ。特に時間の余裕がないとき、または読むのが面倒くさそうな記事とか。


難点なのは、要約機能を使えるのはSafariを使用したときのみ。Chromeだと要約できるようなボタンは見当たらない。
Chrome派にとっては少し面倒だが、要約に頼りたいときはSafariを使うしかなさそう。ちなみにSiriに頼んでも要約はしてくれない。

iPad mini A17 Proじゃなくて第6世代がおすすめな人は?
下記のiPad mini 第6世代からA17 Proになって変更されたポイントを見て、特に魅力を感じなければ第6世代で充分だ。
- Apple Intelligence に対応
- Apple Pencil Proに対応
- 最小ストレージが128GBになった
- USB3.1 Gen 2になり転送速度が速くなった
- メモリが8GBへ
おそらくメモリとストレージ以外は、ライトユーザーからしたら気にならないポイントだろう。Apple Pencil Proになってから使いやすくはなったが、メモ書きくらいならApple Pencil第2世代でも事足りる。
またUSBの転送速度に関しては、外付けストレージを使いたい人くらいしかメリットに感じないはず。
ストレージは意見が分かれるところだが、ゲームをしないなら64GBモデルでもなんとかなる。とはいえストレージ管理の難易度が高いので、初心者が細かいことを気にせず使いたいなら、128GB以上のストレージがあると安心だ。
そしてiPad mini 第6世代のメモリは4GBだったが、使っていたときは特に不満はなかった。しかし第6世代よりA17 Proの方が全体の性能は上がっているので、ゲームをする人は快適に感じるだろう。
少なくともiPad miniを読書端末、デジタルメモ帳として使うだけなら、iPad mini 第6世代でも十分だ。
iPad mini第6世代を買うならApple整備品がおすすめ

Apple整備品というのは、中古品だったものを新品同様の外装とバッテリーに変えた製品のこと。筆者も何回か購入しているが、どこからどう見ても新品にしか見えない。それでいて価格が安くてお得だ。
iPad mini 第6世代の整備品価格は、Wi-Fi 64GBモデルで58,800円。iPad mini A17 ProのWi-Fi 128GBモデルは78,800円なので、比べると2万円も安い。もう少しストレージが欲しい場合、256GBなら72,800円で買える。それでもA17 Proより安いため、いずれにしてもお得。
A17 Proの魅力を感じづらい人は、次の世代が発売するまでの繋ぎとして第6世代を検討してみてもいいだろう。あるいは、安く買えるiPad miniを求めている人にもおすすめだ。
ギャラリー









Apple
タブレット
iPad mini(A17 Pro)
8.3インチ
