最近は家にいる時間が増えてきた関係で、ワイヤレスイヤホンを使う機会が激減した。まあ自宅にいてもワイヤレスイヤホンを使っていいと思うが、移動中に使う習性ができてしまったために、意識しないと家で使う場面がほとんどない。
だったら腰を据えて音楽鑑賞を楽しんでみるか?と思い、手軽な価格で購入できる据え置きヘッドホンアンプ「FiiO K11 R2R」を購入してみた。勢いで購入した製品だが、明らかに音楽鑑賞の質が上がったと思う。そんなFiiO K11 R2Rを使ってみた感想を紹介する。
製品概要

FiiO
ヘッドホンアンプ
K11 R2R
FIO-K11R-B

製品名:FiiO K11 R2R
価格:29,700円(税込)
カラー:ブラック、シルバー、レッド
製品ページ:https://www.fiio.jp/products/k11-r2r/
3万円前後で買えるから入門としてちょうどいい
オーディオ製品は高ければ高いほど良いとされているが、高級料理と同じでいきなり高価なものを食べても、その価値に気付けないものだ。オーディオも同じで、まずは安い製品から咀嚼していき、高みを目指したくなったらグレードを上げていくのが面白いと思う。
筆者はFiiO K11 R2Rという、R2R形式のDACを購入した。

といっても筆者もR2Rのことはよく分からず、赤色の個性的なデザインに惹かれて購入しただけだ。下位モデルのFiiO K11なら2万円台で買えるため、エントリーモデルとしてはそっちの方が適している。
なおR2Rはデジタル感が少なく、自然な風合いの音を出せるらしい。しかもR2R DACは安く買えるものではないらしく、そういう意味ではFiiO K11 R2RをR2R DACの入門として選ぶメリットはあるだろう。
手持ちのポータブルアンプより圧倒的に音が良い
正直言って普通のDACとR2R DACの違いはよく分かっていないが、少なくともポータブルアンプとは性能が段違いだ。筆者が持っている「Earfun UA100」は1万円前後で買える激安アンプだが、低価格のイヤホンと組み合わせても良い音を出してくれる。とはいえ出力が低く、インピーダンスが高いヘッドホンに繋ぐと音量は小さくなってしまう。

しかしFiiO K11 R2Rに繋ぐと、調節できる音量の幅が細かくなる。加えて全体的に引き締まった音になり、UA100で聴くよりも良い音になった。価格差があるので当然かもしれないが、これがポータブルと据え置きの違いということか。
雰囲気だけでも違いに気づけるレベルなので、興味があれば据え置きのヘッドホンアンプを試してみてほしい。
デスク上に置いても映えるデザイン
地味に購入の決め手となったのが、なんといってもスリムなデザインだ。デスクに置いても邪魔にならないどころか、インテリアとして際立つ。ガチガチのオーディオ感が出づらいので、そういった雰囲気が苦手な人でも使いやすいだろう。

筆者が購入したFiiO K11 R2Rのカラーはレッドで、たまたま中古のイヤーイヤホンで見つけて購入した。なかなか無さそうなカラーなので、デスクに置くだけでも存在感を放っている。
前面にオーディオジャックがあるので、簡単にイヤホンを抜き差しできるのもポイントだ。音量調節はダイヤルを回せばよくて、ダイヤルをクリックすれば設定画面に切り替わる。初期設定のままでも問題なく使えるので、初心者にもやさしい設計と言えるだろう。

ちなみにK11 R2Rは在庫が少なく、K11の方は家電量販店でも販売されている。とりあえず据え置きアンプを試してみたいなら、まずはFIIO K11を検討してみても良さそう。
ギャラリー






FiiO
ヘッドホンアンプ
K11 R2R
FIO-K11R-B
