東京ゲームショウ2023 Day1注目ブースを一挙紹介!【後編】

幕張メッセ

東京ゲームショウ2023

さて今回はTGS2023レポート後編ということで、引き続き開催初日の様子をお届けしていく。前編では花形となるゲームソフトメーカーを中心に紹介してきたが、後編ではそんなゲームの楽しさを陰に陽に支えるハードウェアメーカーをメインに紹介していこうと思う。

といっても今回のTGS2023にはソニーや任天堂といったいわゆる“キャス機”のメーカーは出展していない。そのためPCゲームをするためのゲーミングPCや、モニター・マウスなどの周辺機器、そして近年盛んなゲームに特化したインテリアなどが中心となっている。

それでは日々進化を続ける魅力的な“ハードウェア”について、その最前線を見ていこう。

前編はこちら

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目次

ASUS ROG (Republic of Gamers)

ASUS ROGブースに訪れた際驚かされるのは、その圧倒的な展示物の多さだろう。翻っていえば、それだけ多くの製品をROGというブランドが内容しているということでもある。

ASUS ROGブース

PC本体や内蔵パーツはもちろんのこと、モニターやキーボード、ルーター、スマートフォン、果てはコラボレーションした家具に至るまで、そろそろプレイヤーのゲーム体験にまつわる全てをROGブランドで賄えてしまうのではないだろうか。TGS2023のブースでは確かにその片鱗を感じ取ることができるだろう。

そうした中でも注目してみておきたい製品をいくつかご紹介しよう。(ちなみにこれでもかなり絞って紹介しているため、気になる方はぜひ現地に赴きその目で確かめて欲しい。)

まずはこちら、世界最速クラスのリフレッシュレートを持つ540Hz駆動のフルHDモニター「ROG SWIFT PRO PG248QP」だ。会場では180Hz駆動のモニターとなれべて展示されていることもあり、その圧倒的な残像感のない滑らかな描写をわかりやすく体験することができる。

ROG SWIFT PRO PG248QP_1
ROG SWIFT PRO PG248QP_2

また現在、日本国内導入に向け各所で調整が行われているWi-Fi 7対応機器も複数展示されており、その母艦となるルーター「ROG RAPTURE GT-BE98」や対応する無線LANカードを標準搭載したマザーボード「ROG MAXIMUS Z790 DARK HERO」「ROG STRIX Z790-A GAMING WIFI II」などの姿も見ることができた。

LAN内とはいえ、理論値では有線LANポートを大きく上回る通信が可能になるWi-Fi 7。対応機器の登場が今から待ち遠しい。

CORSAIR(コルセア)

YouTube・TikTokといった動画投稿を生業とした人々が登場し、世間からの認知が広まるとともに、リアルタイムのライブ配信需要も高まりつつある現代。誰もが簡単に配信が行えるようになった技術的な進歩も相まって、ストリーマー(配信者)が注目を集めつつあるだろう。

これまでのCORSAIRはPCパーツメーカーとしてのイメージが強かったが、現在ではゲーミングを中心にキーボードマウスから液晶やデスクチェアといった、PCデスク周辺の製品を幅広く取り扱うメーカーとして立ち位置を確立している。配信者向けデバイスメーカーのElgato Gamingを買収したことで、配信者向けの需要も確実にシェアを広げているCORSAIRは、ストリーマーのデスクを模した展示を行っていた。

他にも一部のPCパーツやキーボードマウスといった、PC周辺機器も展示されている。

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配信機材の必需品であるFACECAM PRO(WEBカメラ)やWAVE:3(マイク)に加えて、ストリーマー御用達のStream Deck(マクロやショートカットを設定できる製品)やKEY LIGHT(照明)がセットアップされている。
CORSAIR
黒基調のゲーミングデスク環境が多いなか、白基調のPCデスクセットアップも展示されていた。
CORSAIR02
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液晶は45型OLEDの平面から湾曲の変形機構を搭載するXENEON FLEX 45WQHD240 OLEDで実際に変形させる体験もできた。

CORSAIR05
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スタッフの方が一押しのキーボードはCORSAIR独自の赤軸を採用した軽快な打鍵感のキーボードだという。
数量限定の桜バンドルモデルでK70 CORE SEの桜があしらわれたキーキャップが展示されていた。

CORSAIR06

自作PCユーザーにとって嬉しい画期的なiCUE SMART ECOSYSTEMのデモも確認できた。
1つのファンごとに存在していたケーブル類は排除され、ファン同士のドッキングやケーブル一本での連結もでき、ケーブルマネジメントがより一層楽になる仕組みだ。

MSI(エムエスアイ)

MSIのブースでは主にノート製品やモニター、パーツなどの最新製品を間近で見ることができるほか、一般公開日にはインフルエンサーと来場者による参加型のゲームプレイイベントや、プロゲーマーによるエキシビジョンマッチ、プロオーバークロッカーによる液体窒素を用いたエクストリームオーバークロックチャレンジなど、ある種“MSIらしい”イベントが執り行われる予定だ。

また会場ではもはや安心感すら覚えるレベルでお馴染みとなった赤いドラゴン(ラッキーくんと言うらしい)がお出迎えしてくれる。

MSIブース
MSI_ラッキーくん

今回は筆者が訪れた際には、偶然メーカーの各マーケティング担当の方々とお話しする機会を得られたので、教えていただいたTGS2023での注目製品をそれぞれご紹介しよう。

まずはPCケース「MPG GUMGNIR 300R AIRFLOW」から。このケースは高い拡張性と冷却性能がウリの製品で内外合わせて9機の冷却FANの取り付けが可能…とここまではよくあるケースなのだが、ポイントはそれだけではない。

実はこのケース、多くのネジがドライバー不要で回せるよう工夫されており、GPUのサポートバーも自由自在。さらにフロントFANは取り付け用のフレームが別途用意されており、フレーム側にFANを取り付けた後、フレームをケースに固定することで簡単に複数のFANを設置できるよう設計されているのだ。組みやすく整備しやすいため、高い拡張性と合わせて初めてのPCケースにもオススメしたい。

続いてノートPCの要チェック製品が「STEALTH 16 Mercedes-AMG Motorsport」。これはMSIと誰もが知る高級車のメーカー「Mercedes」のコラボレーションモデルで、天板やモニター下部など各所にあしらわれた「Mercedes」のロゴやカーボン調のデザインが目を惹く。しかしその真髄はコラボ先である「Mercedes」にも似たモンスタースペックだろう。

core i9+RTX4070にメモリ64GBを組み合わせ、1TBのストレージを16インチクラスの筐体に納めた上で重量は1.8kg台、本体厚も19.95mmに抑えている。軽くてハイパワーなまさにスポーツマシンのようなPCだ。

STEALTH 16 Mercedes-AMG Motorsport

液晶からは2製品がピックアップ。4K27インチ、144Hz駆動の「MAG 274UPF」とWQHDの湾曲31.5インチ、170Hz駆動の「MAG 325CQRF-QD」だ。

「MAG 274UPF」の大きなポイントはRAPID IPSを採用することで、高い画質と素早い応答速度を両立させていること。通常応答速度稼ぎにくいIPSパネルでありながらGtoGで1msを実現しており、設置しやすい27インチクラスで4K解像度という特徴も相まってPCだけでなくコンシューマー機にもオススメとのことだ。

「MAG 325CQRF-QD」では「MAG 274UPF」と異なりRAPID VAパネルを採用。黒の締りの良さに優れるVAパネルを使用していることで、AC6のような暗めのシーンが多いタイトルでは特に綺麗に見えると言う。また湾曲率は1000Rとなっており、この角度は人間の視野とほぼ同一。そのため高い没入感でゲームをプレイすることができるだろう。

最後はPCパーツから「GeForce RTX4070 Ti Gaming X SLIM WHITE 12GB」。昨今大型化の一途を辿っているグラフィックボードだが、本製品では従来のモデルにくらべ3cmほど全長を短縮。本体重量も1091gとかなり抑えられている。ヒートシンクとFANの改良によって冷却能力を犠牲にすることなく、カードサイズの小型化に成功しているそう。

流行りのホワイトカラーも相まって、思わず“魅せる”PCを組みたくなってしまう逸品だ。

GeForce RTX4070 Ti Gaming X SLIM WHITE 12GB

GALLERIA(ガレリア)

国内のBTOブランドで今、最も勢いに乗っているといっても過言ではないのが株式会社サードウェーブの手掛けるゲーミングPCブランド「GALLERIA」だろう。そんな同社のブースでは、人気ストリーマーや大物ゲストを招いてのステージと、彼らとのコラボモデル、そして発売予定の新製品などを見ることができる。

GALLERIAブース

筆者が訪れた際には、ちょうどステージにて、日本初のeスポーツ劇映画「PLAY!」完成記念スペシャルトークショーが行われており、かなりの人だかりができていた。またタッチ&トライのコーナーではスタッフと共に真剣にスペックについて検討する来場者も居るなど、GALLERIAブランド高い人気が窺える。

GALLERIAブース2

筆者が注目した発売予定の製品は、いずれもハイスペックなCPUとグラフィックカードを薄型の筐体に組み込み、高リフレッシュレートのパネルを採用したコアゲーマ向けの製品。近年では素材そのものの軽量化やパーツの性能向上が図られたことでハイスペックな製品であっても、持ち運びを十分検討できるレベルに重量や大きさを抑えたものが増えてきている印象だ。発売日を楽しみに待ちたいと思う。

intel(インテル)

PC市場では多くのゲーミングPCが鎬を削っており、それらをある程度一気に見比べたいならばintelブースに訪れることをお勧めしたい。このブースではintelを中心とした各メーカーの共同出展のような形が取られており Dell/ Aliennware/ Dynabook/ Tsukumo/ HP/ FRONTIERといった 最新のintel製CPU搭載した様々なメーカーのゲーミングPCが一堂に会している。

またステージでは各メーカー担当者を招いた座談会なども開催しており、自作PCユーザーとしては必見だろう。

intelブース_1

加えてCPUのイメージがつ用意intelはGPUも製造しているのをご存知だろうか。会場ではそんなある意味貴重(?)なintel製GPU「intel Arc A750」の実機展示なども行われていた。

intel Arc A750
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