昨今では様々な製品が登場し、いちジャンルとして確立しているオープンイヤー型イヤホン。
筆者も普段から愛用しており、周囲の音を消さずに楽曲を楽しめるという点から、家庭や外出時など様々な用途で使われているように思う。
そんな中でも特におすすめな使い方が、ランニングをはじめとしたスポーツでの使用だろう。
ジムではなく外を走る場合、ノイズキャンセリングが搭載されたような没入感の高いイヤホンも悪くはないが、どうしても心配になるのがその安全性。没入しすぎるがゆえに、人にぶつかったり後ろからくる自動車に気付きづらいなど、安全性を担保する上でもオープンイヤー型がおすすめされるケースは非常に多いと感じる。
さて冒頭でも書いたように様々な製品が日々登場している同ジャンルだが、個人的に一つ不満だったのが、そのカラーリングだ。
たとえばランニングする際大体の方はスポーティーな恰好で走るかと思うが、割とカラフルな色合いの場合が多く、ファッションとして意識的にコーディネートする方も多くいることだろう。筆者の場合はオレンジが好きというもあって、ところどころにオレンジを身にまとって走るだけで、気分が一味違ったりもする。
その際、やはり気になるのがイヤホンのカラーリングなのだ。現状の市場では様々な製品を含めればかなりの種類があるものの、好きな色を限定してしまうと、あまり選択肢が多くないのが現状。せっかくコーティネートして入るのであれば、イヤホンもセットで整えたいと思うのは自然な流れだろう。
そんなスポーツにもおすすめなオープンイヤー型イヤホンに、新たな選択肢が登場したので紹介していこうと思う。
今回紹介するのは北欧のオーディオブランド「LIBRATONE」から新たに登場した、「LIBRATONE UP」というバンド型のオープンイヤーイヤホン。日本では先日発売したばかりで、価格は22,880円前後。(税込、執筆時Amazonにて)
今回は日本でお披露目されたばかりの「LIBRATONE UP」を発表会にて試してきたので、以下の点にフォーカスしつつ簡単に使用感をレビューしていこうと思う。
- カラフルで北欧感あるカラーリング
- 軽く圧迫感を感じない、長時間に向いた装着感
- 激しい運動をものともしない、柔らかいバンド
- 中音域に優れた音質
製品概要

LIBRATONE
LIBRATONE UP
パープル

製品名:LIBRATONE UP
価格:22,880円(税込、執筆時Amazonにて)
カラー:グリーン、パープル、イエロー
発売日:2024年10月17日
製品ページ:https://amzn.to/48nkeeO
北欧デザインでパステルな色味

まず最初の特徴として、そのカラーリングがちょうど良いパステルカラーをしている。
そもそもLIBRATONEはデンマークのコペンハーゲンに元々本社があり、そこで生まれた北欧らしいスカンジナビアデザインを貴重としている。
今回の「LIBRATONE UP」もそこを継ぎ、カラーはグリーン・パープル・イエローの3色で展開。 ぜひ自身の好きなカラーやコーディネートと合わせて選んでもらえれば幸いだ。



軽く優れた装着感と、とにかく柔らかいバンド型デザイン
「LIBRATONE UP」は写真を見ても分かる通り、左右分離型ではなく、頭の後ろにバンドを通して一体型を成しているネックバンド型デザインだ。スポーツにおすすめされるタイプはバンド型が多く、特にオープンイヤー型の本機も耳に差し込まない都合上、耳へのフック部分で固定する方式が取られている。


実際に装着してみると驚いたのは、その重さを感じない軽量感と違和感の少ない装着感。
重量はなんと23.5gしかないため、フック型にありがちな耳の痛みや、長時間の装着で疲れるといった心配も少なそうだ。(参考程度に同タイプの製品は30g前後なことが多い印象)

また他社で見かけるようなこめかみに固定するわけでもなく、あくまでオープンイヤー型らしく耳にかける部分以外はほとんど接触しないようになっている。となると負荷がかかる分装着感が気になるところだが、その軽量さもあってか、ほとんど違和感を感じなかった。正確には1点のみ”着けている”という装着感はあるものの、”負荷がない”という感じだ。
そして一番驚いたのが、そのバンドの柔らかさ。
こればかりは見てもらった方が早いが、片手で簡単に広げられるほど、非常に柔らかい。片耳だけ外した場合、そのまま垂れて肩に乗るぐらいには柔らかいのだ。


長時間試さないとわかりづらいところではあるものの、フィット感が向上するだけでなく、長時間装着した際に疲れになりづらいだろう。この点も、先ほどの装着感へ寄与している部分かと思われる。
また防水防塵はIP57と高い水準のため、軽い雨であれば気にせず利用できるだろう。
クリア感に優れた中音域と、広がりを感じる音質
気になる人も多いだろう音質についてだが、いちばんの特徴はそのパワフルさ。
iPhoneと接続して日頃から聴いている音楽を試したのだが、50%程度のボリュームで隣の人の声がわからない程度には大きく、個人的には25%ぐらいで十分な音量をしていた。
また耳を塞がないオープンイヤーだからか、中音域の広がりがよく、ボーカルに注力して聴きたいユーザーに向いているだろう。クリア感や空間オーディオ感は特にわかりやすい機種だと感じた。
そしてオープンイヤー型が比較的苦手としている重低音だが、本機はその中でも比較的得意にしているように思う。

試しに聴いた曲はこちらなのだが、音量50%で聴いた際、プレビュー再生でも冒頭から入っているEDM調の打ち込みによる低音をしっかりと感じることができ、25%程度は低音の圧が少し弱いように感じた。また普段使いしているオープンイヤー型も重低音を強みとしている機種なのだが、遜色ない低音の強さをしていた。まとめると、重い音が広がるというよりかは、低音をしっかり感じられる機種といった印象だ。

見た目にも可愛いパッケージ、ランニングの新しいパートナーに

主にカラーリング・装着感・バンド・音質を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
少し余談ではあるものの、パッケージもサステナブルな素材が使われた可愛らしいデザインをしており、これが店頭で並んでいたら思わず目を引くことだろう。
大手家電量販店や蔦屋家電、またAmazon等で取り扱いがあるそうなので、ランニングの新しいパートナーへ、気になる人はぜひチェックしてもらいたい。


ギャラリー















LIBRATONE
LIBRATONE UP
パープル
