ポータブルゲーミングPCを選ぶとしたら、各所で評価されている「ROG ALLY X」が安泰だろう。実際のところプロセッサ性能が飛び抜けており、激重ゲームとして話題になった「モンスターハンターワイルズ」のベータ版も、低画質なら動かせるという噂もあるほどだ。
そんなROG ALLY X以外の選択肢に入りそうなポータブルゲーミングPCがZOTACから登場。その名も「ZOTAC GAMING ZONE」だ。
なんと世界初の7インチAMOLED(有機EL)ディスプレイを搭載し、他のポータブルゲーミングPCとは違った魅力を放っている。詳細なスペックについて気になる方もいると思うので、まとめていこう。
製品概要
ZOTAC
ZOTAC GAMING ZONE
製品名:ZOTAC GAMING ZONE
価格:135,300円(税込)
カラー:ブラック
発売日:2024年12月6日
製品ページ:https://zotac.co.jp/product/zotac-gaming-zone/
120Hzのリフレッシュレートと最大800nitの有機ELディスプレイを搭載
有機ELを搭載しているポータブルゲーミングPCと言ったら、Steam Deck OLEDの存在を思い浮かべる人がほとんどだろう。どちらも有機ELではあるが、AMOLEDを採用したZOTAC GAMING ZONEの方が電力効率と応答速度が優れているようだ。さらにSteam Deck OLEDのリフレッシュレートが最大90Hzなのに対し、ZOTAC GAMING ZONEは最大120Hzに対応。
さらに解像度はフルHD(1980×1020)なので、高画質かつ鮮やかな色彩でゲームを楽しめるのが大きなメリットだろう。そもそも有機ELディスプレイは一般的な液晶ディスプレイと比べ明るさとコントラストが段違いのため、映像美にこだわる人ほど本製品は魅力に感じるはずだ。
また本体サイズは285×35×115mm、重量は692g。ほとんどROG ALLY Xと同じくらいのサイズなので、重すぎるということはないだろう。
Ryzen 7 8840Uや豊富なインターフェースにも対応。Windows PCとしても使いやすい
CPUは8コア16スレッドの「Ryzen 7 8840U」、内臓グラフィックスはAMD Radeon 780Mを搭載。現状のポータブルゲーミングPC市場では、トップクラスのプロセッサ性能を誇る。ただしメモリは16GBなので、少々心許ない印象だ。そういう点では、メモリ24GBのROG ALLY Xに軍配が上がるかもしれない。
また、パフォーマンスを維持するためのトリプルヒートパイプ、ヒートシンクフィン構造や、強力なエアフローが施された設計になっている。あとはファンの音をどれくらい抑えられるのか、実際の動作が気になるところだ。
インターフェースにはUSB4が2つ、3.5mmオーディオジャックやMicro SDカードスロットが搭載。OSはWindows 11 Homeなので、ミニマムなPCとしても使える。Bluetooth 5.2やWi-Fi 6Eにも対応し、無線デバイスも活用可能だ。
操作性に配慮したスティックやトリガー、トラックパッドを搭載
ホールエフェクトセンサー式のトリガーとスティックを搭載。電磁力を利用しているので、高い耐久性と正確な操作を実現できるとのこと。さらにジョイスティック部分にラジアルダイヤルが設置されており、回すことで音量や明るさ調節ができるようだ。
それだけでなく両サイドにタッチパッドがあったり、背面に2つのマクロボタンも搭載されていたりと、至れり尽くせりとしか言えない。操作性にこだわるユーザーなら、検討する価値がある機種と言えるだろう。
総じて機能性の高さを感じられる「ZOTAC GAMING ZONE」。本体価格は135,300円(税込)なのにAMOLEDディスプレイを搭載しているので、かなりコスパが高いのではないだろうか。
なお、12月5日までに予約注文すれば「ZOTAC GAMING ZONE キャリングケース」と「ZOTAC GAMING ZONEドッキングステーション」、「ZOTAC オリジナルTシャツ」が付いてくるようだ。ドッキングステーションがあれば映像出力や周辺機器の接続もしやすくなるため、持っておいて損はしないだろう。最新ゲームを気ままにプレイしたいなら、本製品を検討してみてほしい。
ギャラリー
ZOTAC
ZOTAC GAMING ZONE
出典:ZOTAC日本 X公式アカウント
記事内画像は同リリースから抜粋