欲しい機能はそのままに、コンパクトでお手頃価格なロボット掃除機「Roborock Q Revo」が登場

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」

Roborock

ロボット掃除機

Q Revo

QR52-04( 黒 )

今年のロボット掃除機トレンドと言えば”モップの自動乾燥”だろう。(筆者の個人的な感想)

ゴミ吸引と水拭きの2in1仕様がある種のスタンダードになっている昨今のロボット掃除機だが、昨年のトレンドが”自動給水・モップの自動洗浄”であったことを踏まえると、順当に進化した2023年だったと言える。

とはいえ、トレンドものが導入されるのは上位機種が大半のため、気になるけど手が出ない…と感じる方も多くいることだろう。先日レビューをした「Roborock S8 Pro Ultra」も類に漏れず、トレンドである”モップの自動乾燥”を搭載した”Sシリーズ(上位機種)”の製品だ。

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本当の全自動と言っても差し支えないかなり魅力的な機種ではあるのだが、手の出しづらいネックとなるのはその価格だろう。発売段階の参考価格は229,900円(税込)、執筆時にちょうど開催されているAmazonブラックフライデーでも187,000円(税込)と、僭越ながら気軽に買える価格ではまだない。とはいえ価格が落ち着くであろう来年になってしまうと、今度は別の上位機種が登場し、関心はそちらに移ってしまう。なんと難しい世の中か。

そんな葛藤を抱える方に、Roborockから最新機種の知らせが届いたので紹介しよう。
中位機種のラインアップとなる”Qシリーズ”より、今年登場したばかりな”モップの自動乾燥”も搭載した「Roborock Q Revo」が12月8日(金)から発売する。全国のヤマダデンキおよびヤマダウェブコムにて購入でき、本日より予約開始、希望小売価格は163,900円(税込)。※早期購入の方限定でかなりの値引きがされる特別キャンペーンの情報もあるため、気になる方は記事最後を確認いただければ幸いだ。

”Qシリーズ(中位機種)”にも関わらず、比較対象はむしろ「Roborock S8 Pro Ultra」となる本製品だが、メディア向け発表会で公開された特徴や実機の様子も併せて紹介していこう。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」
目次

「Roborock Q Revo」最大の特徴、4way全自動ドックのコンパクト化

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」

まずは最大の特徴であるコンパクトさを実現し、大きく変わった4way全自動ドッグから見ていこう。

「S8 Pro Ultra」の特徴だった”モップの自動乾燥”を搭載した4way全自動ドックの大きな要素はそのままに、改良と仕様変更が行われたモノこそ今回の「4way全自動ドッグ Q」だ。(名称にも Q が付いた)

ゴミ収集やモップ洗浄、自動給水と汚水回収、モップ乾燥という主たる機能は変わらず、コンパクトさを実現するためにレイアウトや構造が変更となっている。
「S8 Pro Ultra」ではドック上部に汚水タンク・清水タンク・ゴミ収集ボックスが並んでいた形だが、「Q Revo」ではゴミ収集ボックスが移動し、上部には汚水タンク・清水タンクのみがレイアウト。容量としても、清水タンクが5Lに汚水タンクが4.2Lへと大きくなった。水拭き掃除の頻度にもよるが、「S8 Pro Ultra」よりも交換の頻度が減ったと言っていいだろう。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の清水タンク
個人的に「S8 Pro Ultra」で気になっていた、タンクのフタが中途半端にしか開かない問題も解消されていた。
代わりに取っ手の役割がフタのつまみに変更されている。

ゴミ収集ボックスはと言うと、タンク類の下部にカバーを外す形で移動となった。使用する使い捨て紙パックも”BからC”に変更され、容量も2.7Lと約60日分のゴミを溜めることが可能。(60日という目安は変わらないものの「S8 Pro Ultra」で使うBタイプでは2.5Lだった)
位置としては少し使いづらくなったような気がしないでもないが、そもそも2ヶ月に1度しか触れない場所かつ、コンパクトになったことのメリットを考えれば大した問題ではないだろう。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の
使い捨て紙パックがCタイプに変わったことで、装着する向きも変わっている。Bタイプは使えないと思った方が良さそうだ。

次にロボット掃除機本体とドッキングする部分だが、後述する水拭きに用いるモップの形状変更に伴い、仕様自体が色々と変わっている。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の

「S8 Pro Ultra」では上記画像の手前部分に熱風排気口をレイアウトしていたが、「Q Revo」では洗浄エリアでそのまま乾燥まで行うようだ。その上で「S8 Pro Ultra」ではモップを洗浄・乾燥させる際、洗浄エリアも同時に洗浄・乾燥する仕様となっていたのだが、乾燥方式が仕様変更。洗浄エリアをトレーとして取り外し、手作業で洗えるように変更となった。

完全な全自動ではなくなったものの、最低限のメンテナスはどのみち必要になるため、その一環で行うようにすれば良いだろう。

ちなみにモップの洗浄に関しては、三角形を形作る三つに分かれた枝部分に擦り、それぞれの枝に付いた突起で汚れを落とすようだ。その上で、少し形状の違う上方向に向いた枝からのみ、乾燥用の温風が出るとのこと。乾燥に関しては約3時間で乾燥できる点は変わらず、モードとしても2, 3, 4時間から設定と変更はない。

このような改良・仕様変更をした結果、ドックのサイズをかなりコンパクトに仕上げることに成功した。
具体的には横幅が86mmも短くなり、その分奥行きと高さが大きくなった。まさかの、ロボット掃除機本体よりもドッグの方が幅は少ないのである。

「S8 Pro Ultra」
4way全自動ドック:W 426 × D 514 × H 450mm
ロボット掃除機本体:W 353 × D 353 × H 96.5mm

「Q Revo」
4way全自動ドック Q:W 340 × D 487 × H 561mm
ロボット掃除機本体:W 353 × D 353 × H 96.5mm

元々Roborockの掃除機はドック設置時に横のスペース制限がないため、うまくレイアウトすればインテリアの間にすっぽりと収めることも可能になるだろう。以前はその大きさからリビングなど開けた空間に置くモノだろうとなんとなく一般化していたが、寝室や作業部屋など別の選択肢も生まれやすくなったのは本製品の最大の特徴と言える。
(※他社製の一部ロボット掃除機では、そもそもドックの横にもスペースを確保しなければならないモデルが存在する)

必要な機能の残しつつ、再設計された「Q Revo」本体

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の

「4way全自動ドック Q」の次は、「Q Revo」の本体を見ていこう。
まずは表面から、細かい意匠の差はあるものの、サイズを含め大きな変更はない。唯一性能的な箇所と言えば、アナログボタンが2種に減ったということぐらいだ。(水拭き掃除のみ / チャイルドロックのボタンがなくなっている。ちなみに、両方ともアプリから使用可能だ)
中央の突起部分に備わったレーダーにも変更はないため、割愛する。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の
補足として本体のフタを開ける仕様も特に変わっていない。中にはダストボックスやWi-Fiランプなどが備わる。

続いて裏面だが、こちらはいくつかの変更点が。
まずはメインブラシだが、ブラシ自体はラバータイプのシングル仕様になっており、「S8 Pro Ultra」と同じものが採用されているとのことだ。先述のレビューをしてからしばらく経つが、「S8 Pro Ultra」のブラシが如何にメンテナンスしやすかったことか…。我が家のロボット掃除機のメンテナンスをするたびにひしひしと感じる筆者である。

カーペット念入りモードや、カーペットセンサーによる自動で吸引力を上昇させる機能は変わらず搭載されており、ゴミ吸引に関する機能に大きな差は見られない。強いては先ほど挙げたブラシがシングル仕様になった点と、吸引力が6000Paから5500Paへと少し下がったことぐらいだ。
シングル仕様になった点は少し残念だが、「S8 Pro Ultra」で評価されていた点はそのまま引き継がれ、必要な機能(もとい、欲しい機能)はある程度残しつつ再設計と思ってもらえれば幸いだ。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の
ここまで気にする方がどの程度いるかわからないものの、地味に落下防止センサーが4つに減っていたりする。
製品担当の方曰く、使い心地に明確な差はないので安心して欲しいとのこと。

Roborock史上初搭載!?水拭きが円形モップの高速回転に進化

ちらっと先出ししてしまったが、「Q Revo」本体における最大の進化は、水拭き用のブラシだろう。筆者の把握している範囲ではおそらくRoborock史上初となる、円形モップによる高速回転が搭載することとなった。言ってしまえば他社でもよく見る形だが、水拭きに特化したモデルでよく見られる円形のデュアルモップではあるため、”Qシリーズ”とはえ性能は気になるところ。最大200回転/分の高速回転ほ誇り、水拭き超強力モードやモップリフトアップなどの機能は引き続き備わっているので安心して欲しい。

ちなみに、加圧もされるようだが、力のほどはメーカー非公表とのこと…。少し残念ではあるが、汚れ落とし性能は店頭で確認してもらえれば幸いだ。(ヤマダデンキのことだから、おそらく試せるだろうと期待を抱いている)

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の
マニュアルを見る限り、モップクロスはマウント部分にマジックテープタイプになっており、マウント部分はマグネットで本体に装着するようだ。回転部分となると髪の毛の絡まりも気になるため、純粋に嬉しい仕様。

残念ながら「S8 Pro Ultra」からなくなった機能、比較表

すでにロボット掃除機ユーザーだという方向けに、あらためて「S8 Pro Ultra」からなくなってしまった機能を箇条書きにてまとめておく。一部再掲も含まれるが、こちらを見ていただければある程度は理解いただけることだろう。

4way全自動ドック関連

  • 洗浄エリア自体の洗浄・乾燥(代わりに着脱式のトレーになった)

ロボット掃除機本体関連

  • メインブラシがデュアルからシングル仕様に
  • メインブラシの自動リフトアップ(水拭き掃除時に動作していた機能)
  • フロントカメラから3Dストラクチャードがなくなり、物体回避のみに
12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」の
こちらだけ注釈を入れるが、ケーブルや小物といった障害物回避自体は「Q Revo」でも行ってくれる。アプリ上でも障害物の認識はするものの、”ケーブル / コード類、履き物、布 / 紙”といった区別ができなくなったとのこと。アプリ上でも、全て一つの障害物として区分されることとなる。(気になる人はS8 Pro Ultraの記事を見て欲しいが、三角コーンのマークで表示されていたアレだ)

たったこれだけ?と思う方もいるかもしれないが、たったこれだけの違いなのである。その他の機能はほぼ「S8 Pro Ultra」と変わらず、その上で円形モップへの進化など「Q Revo」独自の要素も備わっているのだから驚きだ。
もはや”Qシリーズ”とはなんだったのか。正直、Sシリーズと言われても驚かない性能をしている。 より細かい箇所が気になる方に向け、公式サイトから引用した比較表も載せておく。気になる方は拡大して見ていただければ幸いだ。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」と「S8 Pro Ultra」の比較表
公式サイトより引用
12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」と「S8 Pro Ultra」の比較表
公式サイトより引用

トレンドを押さえた最新機種「Roborock Q Revo」が、今なら脅威のお手頃価格

”Qシリーズ(中位機種)”と言いながら、”Sシリーズ(上位機種)”の「S8 Pro Ultra」顔負けの性能をしている「Q Revo」をお届けしてきたが、いかがだっただろうか。
発表会ではRoborockレジェンドサポーターである土田 晃之さんから、来年に出産を控える安 めぐみさんに「Roborock Q Revo」が送られていたのでここで紹介しておこう。お二人の笑顔が素敵だ。

12月8日(金)より発売する「Roborock Q Revo」のメディア向け発表会に登場したRoborockレジェンドサポーターである土田 晃之さんと来年に出産を控える安 めぐみさん
←:安 めぐみさん →:Roborockレジェンドサポーター 土田 晃之さん
なお、安 めぐみさんの赤いドレスは、Roborockカラーを意識したとのこと。

「Q Revo」がなぜここまで高性能なのか、一瞬Roborock社が何を考えているのか不安になりかけたのだが、よくよく考えてみると「S8 Pro Ultra」が発売されてからまだ半年しか経過していないという事実に驚愕する。内部的にはほぼ並列していた時期もあるのではないか…?と思ってしまうが、ここまでセットで2023年のトレンド戦略だったのかもしれない。

実は冒頭でも書いた通り、本製品はヤマダデンキおよびヤマダウェブコムでのみ取り扱われる。(現状の予定としては、Amazonをはじめとした他の販売は想定していないとのこと) 思い返してみると、日本でRoborockの名を初めて聞いた時は、ヤマダデンキからの情報だった。そんなヤマダデンキが今年で創業50年を迎え、記念を祝したモデルとして発売されるのが「Roborock Q Revo」という、なんだか両社の良き関係も見え隠れする本発表。ただ、本記事が終わるのはまだ早い。

冒頭でも触れたが、ヤマダデンキでは今回の発売を記念した「発売記念特別キャンペーン」を併せて実施する。本日より12月15日(金)までの予約・購入に限定し、50,000 円引きの 99,000 円(税別)にて発売するのとのこと。

7月に登場したばかりの上位機種に劣らない性能をし、さらにコンパクトにもなった「Roborock Q Revo」が、税別とはいえ10万円を切るのはかなりすごいこと。冷静に考えて欲しい、新製品である。

ブラックフライデー顔負けのお手頃価格、脅威の34%OFFで買えるのは今だけ。一つ上のグレードを買うか迷っているロボット掃除機ユーザーの方、結構真面目に、買い時だと思う。

製品仕様

サイズ
本体:直径35.3cm×高さ9.65cm
4way全自動ドック Q:幅34.0cm×奥行48.7cm×高さ56.1cm

重さ
本体:約3.7kg
4way全自動ドック Q:約8.7kg

電源:入力 AC100V 50/60Hz

製品詳細

製品名:Roborock Q Revo
型番:QR52-04(黒)
発売日:2023年12月8日(金)
参考価格:163,900円(税込)
製品ページ:https://www.roborock.jp/products/qrevo/

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