筆者はWebライターの仕事をしている立場なので、キーボード選びにはこだわりがある。特に外出先で作業するときは軽くて静音で、キーマッピングができるキーボードを使いたい。できればメカニカルキーボードで。
そんな都合の良いキーボードはないだろうと思っていたのだが、たまたま見つけた「R47Go」という自作キーボードはかなり理想的だった。たった47個のキーしか使えないが非常にコンパクトで、なおかつメカニカルスイッチにも対応している。外出先で作業するときは、ほとんどこのキーボードを使うほど気に入っている。一見して不便そうなキー数だが、何が魅力なのかを語っていこうと思う。
製品概要

自キ温泉街販売所
キーボード
40%キーボードキット「R47Go」

製品名:40%キーボードキット「R47Go」
価格:9,500円(税込)
製品ページ:https://booth.pm/ja/items/5528153
R47Goに感じた3つの魅力
自作に慣れていなくても使いやすい

R47Goは自作キーボードなのだが、組み立て工程は非常に少ない。なにしろハンダ付け不要なため、手順通りにプレートをネジ留めするだけ。1時間足らずで組み立て可能だ。必要なのはドライバー、キースイッチ、キーキャップの3つ。自作に慣れていない人でも、そこまで苦労せず作れるだろう。
Choc V2のキースイッチを使える

対応するキースイッチはChoc V2というロープロファイルキースイッチ。種類はあるものの入手しづらいので、初心者には優しくないかもしれない。とはいえ特にこだわりがなければ、筆者が使っている「Kailh Choc V2 Deep Sea Silent Islet Swtich」をおすすめする。

Kailh
キースイッチ
Kailh Choc v2 Deep Sea Silent Islet Switch

ほぼ音が出ないと言っても過言ではないくらい、タイピング音が目立たない。コワーキングスペースやカフェで作業するときは、静音スイッチの方が気兼ねなく使える。
逆に打鍵音を楽しみたい人には不向きだが、出先でも使えるキースイッチを求めるなら最適だ。ちなみにキーキャップはロープロファイル用を推奨されており、筆者はNuPhyのSpace Engineerというキーキャップを使っている。


Nuphy Japan
キーキャップ
Space Engineer nSA Profile Dye-sub PBTキーキャップ

驚くほど軽くてコンパクト
本製品はケースレスという珍しいキーボード。確かにプレートだけ剥き出しにされたようなデザインだが、これが不思議としっかり使えている。

しかも重さは300g未満なので、メカニカル型でここまで軽量なキーボードは珍しいだろう。

これまでKeychron B1 Proのような薄型キーボードを持ち運んでいたいが、それよりもコンパクトで軽量ならR47Goを選ぶのは当然だ。

キー数が47個ってどうなの?
率直にいうと、あまり気にならない。それどころかコンパクトキーボード好きにとっては、なかなか理想的なキーレイアウトにも思える。

冒頭で言った通り、筆者はWebライターを生業としている。文章作成ができればそれでいいので、極端に言えばテンキーも数字キーも必要ない。
「いやいや、さすがに数字キーは必要だろう」と思うかもしれないが、そこはRemapでキーカスタマイズすれば問題なし。
R47Goは複数レイヤーを扱い、レイヤーごとに設定したキーを使えるのが特徴だ。ちなみに筆者のキーマップはこんな感じ。



スペースキーの間にあるキーを押している間は、レイヤー1のキーレイアウトで入力できるため、数字キーの入力も可能というわけだ。なるべくシンプルなレイアウトが好きなので、切り替えるレイヤーは2つだけにした。これなら慣れるまでの時間は少なくて済む。
そもそも自作キーボードはキー数が47個に満たないものばかり。癖の強いキーボードが多いのだが、R47Goは従来のキーボードに近いデザインだ。それゆえ自作キーボードに慣れていない人でも扱いやすいのが魅力と言える。
R47Goはミニマルキーボード好きにおすすめ
ミニマルなキーボードは良いぞ。ということで、R47Goは自作キーボード初心者、40%レイアウトを試したい人にもおすすめだ。自分でキーマッピングを考えるときに苦労するかもしれないが、正解は人それぞれ。試行錯誤するのが好きなら使ってみる価値はあるだろう。
合わせて使いたいアクセサリー

もしR47Goを使ってみたいなら、アクセサリーの存在が不可欠だ。まず有線接続しかできないので、Type-Cケーブルは必須。またマグネット変換アダプタがあると、ケーブルの脱着がスムーズになるのでおすすめ。いちいちケーブルを差し込まなくて済む。

ノートPCと合わせて使うなら、Typesticsがあると便利。ノートPCの上にR47Goを置きながらタイピングできるので、省スペースで作業しやすくなる。

そしてケースレスだと脆いので、持ち運ぶならキーボードケースも欲しい。テンキーレスキーボード用のケースなら、程よく収納できるのでおすすめ。ちなみに筆者が使っているのはコレ↓だ。

kwmobile
kwmobile キーボードカバー
Logitech Mx Keys Mini Wireless対応

O51GoやGoForty Splitも気になる
余談だが、R47Goを開発した「サリチル酸さん」が手掛ける自作キーボードは他にもある。R47Goと似たようなデザインである「O51Go」や、分割型の「GoFortySplit」など、魅力的なコンパクトキーボードがラインナップ。O51Goはキーが縦に並んでいる「カラムスタッガード」型で、これまた慣れが必要なキーボードだ。しかしケースレスなら価格は1万円台なので、気軽にカラムスタッガードを試せる価格と言える。
またGoFortyケースを組み合わせれば、R47GoやO51Goなどケースレスキーボードにケースを着せることも可能だ。ケース自体は2万円ほどするので高価だが、ケースレス時より安定した打鍵感や打鍵音を実現できるだろう。 上記キーボードはKeeb-OnやBOOTHにて販売しているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
ギャラリー















自キ温泉街販売所
キーボード
40%キーボードキット「R47Go」
