ROG Phone 7 Ultimateはメイン機になり得るか!?「ゲーム」と「普段使い」2つの視点からその性能を徹底レビュー

ROG Phone 7 U_アイキャッチ

ASUS

ゲーミングスマートフォン

ROG Phone 7

※リンク先は「ROG Phone 7(ROG7-WH16R512)」となります。

先日行われた東京ゲームショウ2023でも感じられた事として、現在のゲーム市場は以前のようなゲーム機でプレイするいわゆるコンシューマーゲームから、より手軽に楽しめるスマートフォンゲームへとシフトしつつあるように思える。また近年ではゲームのクロスプラットフォーム化が進んでおり、ゲーム機メインのタイトルであっても一部、あるいは全部がスマートフォンでも楽しめるようになりつつ有ることは、読者の方々も頷いていただけるはずだ。

そうなるとゲーム好きにとってスマートフォンは、もはや携帯電話以上の意味を持つと言っていい。必要なのはブラウザやSNSが快適に動くことのみならず「最新ゲームが快適に動くこと」。これを基準にスマートフォンを選ぶ時代が来ているのではないだろうか。

というわけで今回は、そんな”最新ゲームが快適に動く”スマートフォン「ROG Phone 7 Ultimate」をお借りすることが出来たので、実際にゲームなどをプレイしつつご紹介していこうと思う。

ちなみにスペックシートなどから分かる特徴は、以前以下の記事にてまとめているので、こちらを参照していただければ幸いだ。

onesuite
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それではいつも通り外観からみていくことにしよう。

目次

「ROG Phone 7 Ultimate」はゲームプレイを意識したデザイン

上の記事でも触れていることでは有るが、本製品最大の特徴はゲームをメイン用途に据えた「ゲーミングスマートフォン」という点だ。ちなみにこれは何もスペックだけの話ではなく、その外観や機構においても意識されており、その見た目はiPhoneやGalaxyといったある種”普通のスマートフォン”とは異なる部分が見て取れる。

背面に備えた吸排気用のエアダクトとROG VISION」

今回お借りした「ROG Phone 7 Ultimate」はストームホワイトというカラーリングで、その名の通り背面は白を基調とした色合いになっている。色味と質感の異なる2色のホワイトで塗り分けられており、角度によってROGの文字がキラリと浮かびあがる非常にカッコいいデザインだ。

ROG Phone 7 U_背面
エッジの効いたデザインと型番のようにみえる07のナンバリング、ビス風の意匠などから、どこかスペースシャトルのような雰囲気を漂わせる。

しかしそんなカッコいいデザインもさることながら、ここで注目いただきたいのは中央付近の黒く見える2つのエリア。上側に見える吸排気用のエアダクトと、下側に見えるサブディスプレイ「ROG VISION」だ。

まず上側のエアダクトについて。これは「ROG Phone 7」シリーズの中でUltimateのモデルだけが持つ特徴であり、付属の外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler 7」と接続した際に使用される。詳細については後述するが、このエアダクトによりスマートフォンボディ内へ直接外気を取り込み冷却するという、凄まじい機構を実現しているのだ。

公式のイメージ動画がこちら。スマートフォンに接続する白いユニットが「AeroActive Cooler 7」。
引用元URL:https://rog.asus.com/jp/phones/rog-phone-7-ultimate/

またこの下側「ROG VISION」では電源のオンオフ時やゲーム中など様々なシーンでアニメーションが流れ、着信やバッテリーの充電状況などを通知として受け取ることができる。

ROG Phone 7 U_RPG VISION
こちらは電源ON時。このアニメーションがいちいちカッコよく、無意味に画面のONOFFなどで「ROG VISION」を動かしたくなる。

加えてこの「ROG VISION」のアニメーションはデフォルトでいくつかのバリエーションが用意されており、ASUSユーザーとしては最早おなじみのコントロールアプリ「Armoury Create」から設定することが可能。自身で作成し追加することもできる。

ROG Phone 7 U_ROG_VISION設定
「ROG VISION」が動くシーンに合わせて設定でき、外部アクセサリー接続時、Xモード、画面オン時、端末の充電中、ゲーム中、電話を着信時と計6種類のアニメーションを設定できる。
自身で作成することも可能なほか、別ユーザーが作成したものをインポートすることも出来るようだ。

独自機能「AirTrigger 7」と2つのType-Cポートを備えた側面

続いて本体側面を見ていこう。 本体側面は握り心地の良いラウンド形状になっており、6.78型のパネルを採用した大型スマートフォンでは有るもののホールド感は申し分ない。そしてこの側面にもゲームプレイに適した機能や機構がうかがえる。

この中で最も特徴的なのは、スマートフォンを表から見た際の向かって右側面(電源ボタン側)、その両端に備えられた「AirTrigger 7」だろう。

ROG Phone 7 U_右側面
中央の青い電源ボタンとその上には音量ボタン。両端に見えるアイコニックな矢印に似たデザインが「AirTrigger 7」。

一見するとただのデザインにも見えてしまうが、この2か所はタッチ式のトリガーボタンになっており、横持ち時にゲームコントローラーのLRボタンのように扱える。タップによるON/OFFだけではなくスワイプによるアナログ入力が可能であり、疑似的なまさしく「トリガーボタン」として活用できる機能だ。

ROG Phone 7 U_AirTriger
横持ち時にちょうど人差し指がくる位置に配置されている。

加えて表側から向かって左側面と底面にはそれぞれUSB Type-Cポートが備えられており、計2つのポートが存在することも珍しい点だ。これは縦持ち・横持ちそれぞれのシーンで充電しながらのプレイを妨げないためだろう。また左側面のポートは付属の外付け冷却ユニットを接続する際にも使用され、接続中はユニット側についたType-CポートにUSBケーブルを差すことで、本体へとパススルーされる仕様だ。

ROG Phone 7 U_左側面
ちなみに2ポートから同時に充電を行った際には左側面のモノが優先されるとのこと。安全対策も抜かりないようだ。

Ultimateだけの目玉機能、外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler 7」

スマートフォン本体の話からは少し逸れるが、スマートフォン本体の次はこちらを紹介しておかねばなるまい。先ほどもチラっと登場した、Ultimateのモデル最大の特徴とも言える付属の外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler 7」だ。

ROG Phone 7 U_AAC7 装着
「ROG Phone 7 Ultimate」と接続するとこのような見た目になる。冷却はもちろん、横持ち時のホールド感が大きく向上する。

この「AeroActive Cooler 7」は、「ファンとペルチェ素子を搭載し、スマートフォン本体の温度を読み取って自動で冷却方法を切り替えてくれる外付け冷却ユニット」であり、「4つの物理ボタンを備えた専用グリップ」でもあり、「接続時に音響を強化してくれるサブウーファー」としても機能するほか、「スマートフォン本体を支えるスタンド」にもなるという凄まじい代物だ。

ROG Phone 7 U_AAC7
なんと1台4役という詰め込み具合に加えて、いずれも無駄になる機能ではないという、ある種ASUSらしさの塊と言うべきユニット。

グレーのシリコンパッドのような部分にペルチェ素子が搭載され、SoC(System on a Chip)の熱が伝わりやすい背面部分を冷却する。スマートフォンと接続する際には上部のスイッチを開くことでアームが伸長し、スマートフォンを挟み込むように固定する形式だ。

また底部にはイヤホンジャックとUSB Type-Cポートを備え、「AeroActive Cooler 7」の接続中はこちらへイヤホンや充電ケーブルを接続することが出来る。そのため冷却ユニット使用中であってもケーブル類がゲームプレイの邪魔になることはない。

ROG Phone 7 U_AAC7 底面
イヤホンジャックとType-Cポートの上に見える突起はスタンド使用時の足になる部分だ。

スタンドとして利用した際には若干角度をつけて立てることが出来るため、別途Bluetooth接続のコントローラーを使用してゲームをプレイするシーンなどにマッチするだろう。加えて机が近くなることで本体に搭載されたウーファーの効果も感じやすい。

専用ケースやSIMピンを含む豊富な付属品と、特徴的な化粧箱

脱線ついでに付属品類や外箱についてもここで紹介させていただく。

「ROG Phone 7 Ultimate」は昨今のスマートフォンとしては珍しく、付属品類が非常に豊富なことも特徴の一つで、すでに名前を挙げている外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler 7」はもちろん、専用ケースや充電器、SIMピン、冷却ユニット用のポーチまで付属する。

ROG Phone 7 U_付属品
左上からAeroActive Cooler 7、専用ポーチ、SIMピン、専用ケース、スマートフォン本体、USB Type-C to Cケーブル、ACアダプター。ACアダプターは貸し出し用の端末ということもあってか、海外仕様のモノが付属していた。

Androidユーザーならお分かりだと思うが、iPhone系と違いAndroid系の端末は専用アクセサリーを入手する方法がほぼオンラインのみと、非常に選択肢が限られる。特にケースに至っては端末によって入手が困難なこともあるため、初めから諸々セットで付属するのはありがたい。

ROG Phone 7 U_SIMピン
通常付属のSIMピンは、どのスマートフォンであってもデザインが変わることは殆ど無い。こんなところまで専用品が用意されているというのは驚きだ。

これらの付属品やスマートフォン本体が収められた化粧箱は、三角形模した特徴的な形状をしており、蓋を開けて一段目に付属のケースやスマートフォン本体、二段目には外付け冷却ユニットやケーブル・充電器などが収納されていた。

ROG Phone 7 U_化粧箱3

実はこの外箱部分にも仕掛けが施されていて、開封時に取り外すROGのロゴが描かれた箇所(おにぎりの海苔の部分と言うとわかりやすいだろうか。)は初回起動時に行うチュートリアル「アンボクシング ミッション」でも使用する。

ROG Phone 7 U_ノリ部分
取り外した際の内側の様子。同ミッション中に、ここにスマートフォンを置くように指令が下るため、手元に準備しておこう。
ROG Phone 7 U_アンボクシングミッション3
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